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吉村和真
(よしむらかずま)

京都精華大学マンガ学部 学部長 教授/京都国際マンガミュージアム研究センター長

1971年、福岡県生まれ。
熊本大学大学院修士課程修了、立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。
日本学術振興会特別研究員を経て、現在は京都精華大学マンガ学部学部長教授。
京都国際マンガミュージアム研究センター長。
研究者として著作・論文を多数執筆するかたわら、2001年の日本マンガ学会設立や、
2006年の京都国際マンガミュージアムの設立に尽力。
また大学などにおける漫画関連の企画展の立案や運営に携わるなど、マンガ研究の中心人物の一人として知られる。

主な講演テーマ

『差別と向き合うマンガたち ~メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ~』

 

ココがオススメ!

吉村和真氏といえば、日本が世界に誇るマンガ文化啓蒙の担い手のひとりとして知られ、京都精華大学マンガ学部長や、京都国際マンガミュージアム研究センター長などを務め、マンガの魅力や可能性を研究しています。

マンガ研究の推進および会員相互の交流を図ることを目的している日本マンガ学会の理事でもあり、学術的なアプローチによって、マンガや関連情報、描かれている背景や歴史などを踏まえ、社会のあり方や人間の本質について研究・考察し、マンガを研究対象とすることの面白さを発信しています。

学生時代は史学を専攻し文化史の研究にいそしんでいた吉村氏。文化と呼べるものなら何を研究しても良いとして、マンガを選択。初期は子供だけが読者層であったのに、1968年に週刊少年マガジン誌上で伝説的ボクシングマンガ『あしたのジョー』(高森朝雄=梶原一騎原作、ちばてつや画)が発表され、それがきっかけとなって大人がマンガを抵抗なく受け入れる土壌ができ、読者層の拡大に成功。それは、ひとえに作り手の努力の賜物であり、海外では見られない現象であるとしています。

そんな吉村氏の講演は、カルチャー、マーケティングなどの内容に及び、「差別と向き合うマンガたち ~メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ~」などのテーマを話してくれます。また、トークショーでの開催もOK!  講演では、めがねをかけている人はインテリ、太った人は鈍重、ヒーローは標準語を話すなど、マンガに見られる先入観に支配された表現の問題についても鋭く指摘。固定化されたイメージは、ともすれば差別や偏見の温床となり、「マンガで描かれているイメージを当たり前に思うことを再考すべき」とし、講演、トークショーを訪れた人は、マンガの魅力とともに、いかに影響力のある文化であることを知るのです。

主なメディア出演

【TV】
NHK大阪
「旬の人時の人」 など

 

【ラジオ】
NHK
「かんさい土曜ほっとタイム」内「まんが博物館」
「ラジオ深夜便」 など

 

【新聞】
朝日新聞
コラム「みんなのマンガ学」

主な著書

『差別と向き合うマンガたち』(共著)
『マンガの教科書―マンガの歴史がわかる60話―』(編著)

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