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元プロ野球選手/野球解説者
1968年生 大阪府出身。
PL学園時代は、5大会連続甲子園出場。
優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回。
甲子園通算20勝。
1986年 東京読売巨人軍入団。
2007年 ピッツバーグ・パイレーツ入団。
通算173勝。
最優秀選手、沢村賞などのタイトルを獲得。
2010年 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。
2019年1月12日、PL学園硬式野球部OB会会長に就任。同年2月22日、スポーツ庁参与に就任。任期は、2020年3月31日まで。
2021年1月12日、巨人の一軍投手チーフコーチ補佐として現場復帰。
「試練は人を磨く」
「夢をあきらめない」
野球解説者・桑田真澄氏は、カーブを主体に展開するコンビネーションピッチャーとして知られ、PL学園高校時代は野球解説者・清原和博氏との「KKコンビ」で注目されました。
読売巨人軍入団後は先発3本柱の一人として、1990年代の同球団を牽引し、通算173勝の成績を収めています。
桑田氏はプロスポーツ界に身を置きながら“体育会系思想”に見られる封建的、前近代的な部分に対し、以前から苦言を呈してきました。
質よりもやたら量にばかりこだわる練習方法や、アマチュア指導者の一部に見られるグランド内での飲酒・喫煙行為、年長者や指導者に対する無意味な絶対服従などに批判的な立場を貫き、特に体罰については「スポーツとして最も恥ずかしき卑怯な行為。指導者が怠けている証拠」と、厳しく指摘しています。
桑田氏の講演テーマは「試練は人を磨く」「夢をあきらめない」など。
野球でも人生でも失敗と成功は紙一重であるという桑田氏。
打撃のインパクトが1cmずれるだけでホームランが外野フライになり、仮にいい当たりの打球でも野手の真正面に伸びていけばアウトになってしまう。
こうした運・不運は、練習や筋トレなどの“表の努力”に加えて、トイレ掃除、雑草取り、ゴミ拾い、挨拶などの人としての内面を磨く“裏の努力”の貯蓄で決まってしまうとしています。
また試練は試合の「試」と練習の「練」で、練習の成果を試合で試し、さらに磨いていくことだと言います。
試練イコール挑戦、努力と試練という言葉で23年間現役選手でいられた桑田氏の言葉から、不断の努力がいかに重要であるかを知ることができます。
『試練が人を磨く 桑田真澄という生き方』(1995年、扶桑社)
元プロ野球巨人軍投手・桑田真澄氏の自伝。
高校球界のスターとして活躍したPL学園時代のエピソードから、ドラフト時の密約説など、巨人時代に植えつけられた様々な“ダーティイメージ”はいかにして作られたのかを綴っています。
そしてそれは桑田氏の実像とはかけ離れたもので、誰よりも野球に真摯に向き合い、求道者のストイックさと、学者のような研究精神を持ち合わせており、体罰を否定し「アスリートが喫煙するなんて信じられない」などの発言でも分かるように、まさに球界を代表する人格者であることを示しています。
しかし桑田氏は、どんなに誤解されても言い訳をせず、それは文字通り桑田氏の生き方そのもので、その魅力が凝縮された一冊といえます。
2006年巨人軍を退団し、年齢的にも、体力的にも、プロ野球選手としての限界を迎えていた桑田氏は、 それでもメジャーリーグで投げる夢をあきらめませんでした。
マイナーからの挑戦、メジャー昇格を目前にして左足首じん帯断裂、あきらめることなく怪我を克服。
そして遂にメジャー投手として夢を実現します。
「試練が僕を強くした」という著者の想いが随所に詰まっています。
桑田氏は、「生きる目的は、自分を磨くこと」であるとしています。
故に試練や困難は自分自身に与えられた砥石であり、 自分を磨くための砥石なのです。
どんな事にでも常にポジティブに向かっていくのは、自分を磨くためでもあるのです。
「結果よりもプロセスが大事」と桑田氏が述べるのはなぜでしょうか。
人生ではあらゆる局面で二者択一を迫られ、易しい道と険しい道が目前に現れます。
桑田氏は自ら険しい道を選びます。
自分自身を努力すべき環境下に置くことによって、「人間力を磨く」ことを常に考えていると述べています。
何事においても常に精一杯努力するけれども、その成果は急がないと述べています。
直近の結果よりも何年か先の目標を目指して、努力をしていると述べています。
プロ野球選手は細い台の上か、刀の刃の上に乗っているようなもので、些細なことで簡単に右へ行ったり、左へ行ったりする。
いつ落ちるか分からない不安定な一面もあり、良かれと思ってしたことが結局は悪い方になることもあり、 逆にその時は良くても結果的に野球寿命を縮める場合もあると述べています。
そういった予防策として「急がば回れ」の精神で物事に取り組んでいるとしています。
『心の野球 ―超効率的努力のススメ』(2010年、幻冬社)
高い効率性に裏打ちされた努力で結果を残してきた元巨人軍・元メジャーリーガーの桑田真澄氏の“成功の法則”をまとめたもの。
一流アスリートでありながら無意味な根性論を否定し、なぜその練習をするのかを自分自身で考え、努力を積み重ねてきた桑田氏。
無理・無駄の無い質の高い努力を続けていくことの重要性を訴えています。
野球に長年打ち込み、心身を磨き、野球道を貫いてきた姿はこれからの日本人プロアスリートの手本といってもよく、改めて桑田氏の魅力を知る一冊です。
『野球を学問する』(2010年、新潮社、共著)
プロ野球・巨人軍やメジャーリーグで活躍した桑田真澄氏が、早稲田大学大学院社会人コースで携わった「野球道の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究」をテーマとした研究成果をまとめたもの。
本書は、担当教授であった平田竹男氏との対談形式でまとめられています。
経産省からJリーグ専務理事に転進し、なでしこジャパンの陰の推進役として「サッカー外交」を担ってきた平田氏の指導の下に、体罰や上級生によるいじめ、無意味な長時間練習、根拠のない精神主義、美徳のようにされる絶対服従といった、日本のスポーツ界における悪しき慣習について、どう手直しをしてゆくべきかを深く議論しています。
桑田氏の論文は「最優秀論文賞」受賞という成果につながり、改めて桑田氏の知性の深さに触れることができる一冊です。
『野球道』(2011年、筑摩書房、共著)
プロ野球・巨人軍のエースとして活躍し、メジャーリーガーとしても実績を残してきた知性派投手・桑田真澄氏と、日本球界の実情に詳しいノンフィクション作家・佐山和夫氏による、日本野球改革への提言を込めた対談。
悪しき精神主義を否定し、正しい理論に基づいた指導を提唱。
薬物漬けが横行し、実力さえあればなにをしてもよいという素行の悪いメジャーリーガーの実情や、意味のない小技を米国流としてありがたがるアメリカ礼賛の風潮も否定している桑田氏は、日本の美徳である礼儀や精神の鍛錬を重んじる姿勢をきちんと評価しています。
日本球界の悪弊から脱却し、スポーツマンシップに裏打ちされた練習の質の重視と、他人を尊重する気持ち、心の調和を常に保つことが野球道のあるべき姿であると再定義した一冊です。
『野球の神様がくれたもの』(2011年、ポプラ社)
日本球界の代表的投手であった元巨人軍の桑田真澄氏が、早稲田大学大学院で球界のあり方を研究した成果をまとめたもの。
体罰や無意味な精神論を一切否定しており、巨人軍を退団してから早大大学院で学ぶまでの経緯と、大学院でまとめた論文をもとに野球会への提言を行っています。
成功と挫折を繰り返しながら、あきらめることなく、前向きに進む姿が人々の共感を得ます。
自分で考えて行動する力や年齢の上下に関係なくチームメイトや監督・コーチと連携・協力できるコミュニケーション力、他人に対して敬意を払える力を養うことこそが、次世代を指導するにあたって不可欠な要素であることを知る一冊です。
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