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作家
昭和10年(1935年)、東京生まれ。
早稲田大学文学部仏文科卒業後、一時国立国会図書館に勤務。
その後軽妙なコラムニストとして活躍したが、昭和40年代終り頃から“奇妙な味”の短編小説を書き始め、昭和54年『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。
丹念な作品作りで知られる短編作家だが、『朱い旅』『怪談』など長編にも意欲を示し、
『獅子王アレクサンドロス』などヨーロッパ古代史を題材とした歴史小説にも筆をふるっている。
『ギリシア神話を知っていますか』など教養シリーズも読者に親しまれている。
平成7年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞、平成21年旭日中綬賞をそれぞれ受賞。
第15代日本ペンクラブ会長、第113-150回直木賞選考委員。
近著に『知的創造の作法』『闇彦』など。
「ユーモア革命 ~心をひらくコミュニケーション」
「楽しい読書とすてきな日本語」 など
直木賞作家・阿刀田高氏は、わが国の「奇妙な味」の第一人者として知られています。 これは、探偵小説や推理小説のジャンルの一つを表した、作家・江戸川乱歩氏の造語で、ミステリーをベースに、SFの要素や怪奇小説の味わいも盛り込まれた「変格ミステリー」と呼ばれるもの。
文字通り、奇妙な味わいが魅力で、単なる謎解きではない独特の世界観は幻想文学を想起させ、阿刀田氏は無気味な結末と、もどかしい余韻に加え、独自のブラックユーモアを盛り込んだ“阿刀田ワールド”を展開しています。
そんな阿刀田氏の講演は、人生、文化、歴史などの内容に及び、「ユーモア革命 ~心をひらくコミュニケーション」「楽しい読書とすてきな日本語」などのテーマを話してくれます。また、フォーラム、セミナー、トークショーでの開催もOK! 「奇妙な味」の一方で、大学時代からフランス文学で培ったユーモアとエスプリも、阿刀田氏ならでは。星新一氏とならぶ軽妙なショートショートの作家として、誰もが知る存在で、講演でもその持ち味が生かされています。
また、ギリシア神話やアラビアンナイト、聖書、コーラン、シェイクスピア、イソップ、源氏物語など、様々なジャンルを作品のモチーフにしたり解説を手がけたりしており、講演、フォーラム、セミナー、トークショーを訪れた人は、幅広く奥深い教養から、多くの学びを得ることが出来るのです。
『ナポレオン狂』(1979年、講談社)
『壜詰の恋』(1980年、講談社)
『ガラスの肖像』(1982年、講談社)
『真夜中の料理人』(1986年、講談社)
『Vの悲劇』(1989年、講談社)
『やさしい関係』(1993年、文藝春秋)
『朱い旅』(1995年、幻冬舎)
『獅子王アレクサンドロス』(1997年、講談社)
『ユーモア革命』(2001年、文春新書)
『ことば遊びの楽しみ』(2006年、岩波新書)
『街のアラベスク』(2007年、新潮社)
『日本語を書く作法・読む作法』(2008年、時事通信社)
『源氏物語を知っていますか』(2013年、新潮社)
『恋する「小倉百人一首」』(2013年、角川文庫)
『闇彦』(2013年、新潮文庫)
『知的創造の作法』(2014年、新潮新書) など
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