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岡本宗史 講演会講師インタビュー

バラエティ番組では“ナルシストドクター”として知られる岡本宗史さん。年間2000万円を費やすサンローランを纏い、『ホンマでっか!TV』では“加齢医学評論家”として活躍。『ぽかぽか』では婚活企画や健康診断企画にも出演。一見インパクトの強いキャラクターですが、2020年に『埼玉みらいクリニック』を開設し、日々患者に向き合う東大院卒の凄腕医師。正しい医学の見識をなるべく多くの人々に広めようと、医療リテラシーや予防医学の啓蒙活動にも余念がない。新しくSpeakersに講師として登録された岡本先生の“本業”に迫り、熱い思いを伺った。

(text:高田晶子、photo:遠藤貴也)

農学部から医学部に入り直した意外な経歴

――岡本先生はここ数年、『ホンマでっか!TV』や『ぽかぽか』(ともにフジテレビ系)などメディアでも露出が増えていますが、出演なさると反響も大きいですか?

 

 

岡本宗史  一番初めにメディア出演したのが、マツコ・デラックスさんの『アウト×デラックス』という番組で、“度を越えたナルシストドクター”として紹介されたもので、その後もフジテレビ系のバラエティ番組からの出演依頼が多いですね(笑)。もともとメディアに出ようと思ったのは、情報番組などで自分の持っている知識を広めたいということもあったので、バラエティ番組ばかりではなく、情報番組で医療コーナーを担当するなどはしてみたいと思っています。

 

 

――それでは改めて、岡本先生の経歴をお伺いしていきます。岡本先生は大阪ご出身で、中高は京都に通い、東北大学の農学部に進学。その後、愛媛大学の医学部に入り直されて、医学の道に進まれています。その経緯を教えてください。

 

 

岡本宗史  私の中高時代は、医者の数が多すぎるから医者にならないほうがいいと言われていた時代でした。実は私の父も医者なのですが、開業しているわけではないので、跡を継ぐということでもなかった。実は自分が医者になる気はあまりなかったんですね。あと、もちろん今も昔も医学部に入るにはかなり難しかったため、医学部ではなく、東北大学の農学部に進学しました。その理由も、ティーンエイジャーにごくありきたりな理由で、親元を離れたかったことと、仙台という都市に興味があったから。僕は高校が男子校で理系だったのですが、工学部や理学部などは9割以上男しかいないので、女子と交流したいという下心もあって、農学部を選んだのです(笑)。

 

 

――農学部から医学部に入り直したのは、なぜでしょう?

 

 

岡本宗史  当時からファッションに興味があり、大学の授業そっちのけでアパレルのアルバイトに注力していたら、当然単位が修得できず、周りの同級生たちが卒業していくわけです。これから頑張って卒業しても、同級生から1歩も2歩も遅れてついていくだけ。ここで起死回生の挽回をするには全然違うことをやらないといけないと思ったんです。結局は父が医者だったということが、医者を目指す一番大きな理由なのですが、幼少期に『白い巨塔』などの医療ドラマを見て、医学の道には興味があったんです。1年間だけ猛勉強をして、医学部に入り直しました。

 

 

――そこで、愛媛大学の医学部に進学されるんですね。

 

 

岡本宗史  運よく愛媛大学に拾っていただいて、6年間のドクターコースを経て、東京大学の病院で研修とキャリアを積みました。本来は留学も考えていたのですが、開業したいという気持ちもあり、2020年には埼玉県上尾市に『埼玉みらいクリニック』を開設し、2022年には東京大学医系大学院も卒業しています。

 

 

多くの人の医療リテラシーを向上させたいという熱い思い

――岡本先生の普段のお仕事について教えてください。

 

 

岡本宗史  クリニックでは呼吸器内科と一般内科をメインに診療しています。毎日200人ほどの患者さんと向き合う日々です。診察の際、患者さんとのコミュニケーションはかなり重視しています。私は医者なので、医学的見地から「あなたの健康のためには、このような治療方法がいいですよ」と提案しますが、患者さんご自身がそれを理解したうえで選択しないと意味がありません。ただ単に医者が提案した治療や出された薬を、患者さんが何の疑問もなく受け入れるのは、本当の医療にはならないと考えています。
例えば、血圧についても、私としては下げるに越したことはないと思っています。血圧が高いままだと、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まりますから。しかし、好きなものを飲み食いし、豪快に生き、その結果、他の人よりも早く亡くなるのならそれもやむなしという価値観の人もいます。タバコに関しても同様で、健康を考えるなら吸わないほうが良いに決まっていますが、ストレス解消のために必要だと考える人もいます。その場合は本数を減らしたり、紙タバコを電子タバコに変えたりするなど、ベストではなくてもベターを目指すことも大切だと思います。
私は価値観まで強制することはできません。患者さんの考えを尊重しつつ、私の意見も伝えながら、患者さんが納得して判断できる医療を目指しています。

 

 

 

――日々の診療に加えて、医療リテラシーや予防医学の啓蒙活動も行っているのですよね。具体的に、その活動内容とは?

 

 

岡本宗史  「メディアや本などで伝えられる言葉を表面上だけで鵜呑みにせず、その情報が本当に正しいのか自分で判断してほしい」という思いを伝えています。例えば血圧ひとつをとっても、薬を飲むことに抵抗感がある方が多いです。週刊誌などに「この薬は危ない」と書かれていると、その情報に踊らされて、本来飲んだほうが良い薬を避けてしまうケースがあります。このようなことは非常に多いのです。
また、「何が良くて、何が悪いのか」という質問をよく受けますが、それは何に対して良いのかによって変わります。医学上の判断は、客観的な医学論文に基づくべきですが、患者さんにも「この医者が下した判断はどの論文に基づいているのか」と考える視点を持ってほしいです。難しいことですが、繰り返し伝えることで意識を高めていきたいと思います。
さらに、病気になってから治療を受けるだけでなく、予防医学の重要性も広めたいと考えています。生活習慣や考え方を少しずつ変えることで、未病の段階から健康を維持する方法を伝えていきたいですね。

 

 

医学論文をもっと身近に感じてほしい

――岡本先生の講演会では、どのような内容をお話しされるのですか?

 

 

岡本宗史  高校生や大学生、働き盛りのビジネスパーソン、医療従事者、シニア世代まで、幅広い層を対象にお話ししています。講演会の内容は対象に合わせて変えますが、共通しているのは「医学は身近で面白い」という点です。例えば学生向けには、「テスト前にどのような行為をするとリラックスでき、点数が上がるか」といった医学論文を紹介することが多いですね。また、「高校時代の恋愛が将来的な人間性にどう影響するのか」や「良い大学に進むことに本当に意味があるのか」など、若い人が興味を持ちそうなテーマを選んで話しています。

 

 

――講演会で特に伝えたいことは何でしょうか?

 

 

岡本宗史  重複しますが、医学は難しいものではなく、日常生活と密接に関わっています。「犬と猫、どちらを飼うほうが将来的な認知機能向上に寄与するか」という論文があります。結論は犬ですが、それは犬を飼うことで日常的に散歩をする習慣ができるためです。このように、医学論文は長い歴史の中で蓄積された知識の宝庫です。ぜひ講演会を通じて、自分の興味のあるテーマを見つけて、将来に活かしてほしいと思っています。

 

 

――確かに、ネットの情報だけを鵜呑みにしてはダメですね。

 

 

岡本宗史  その通りです。ネットは手軽に情報を得られる反面、正確性には注意が必要です。特に美容や健康に関する情報は玉石混交です。たとえば、高濃度ビタミンCやエクソソームの効果について、誤った情報が多く見られます。講演では、エビデンスが明確な情報を紹介し、正しい知識を伝えることを心がけています。
講演の際は、対象の年代やテーマなどをお伝えいただければ、その内容に応じた話を準備いたします。医療リテラシーの向上や予防医学の大切さについて、少しでも多くの人に届けられる機会を増やしていきたいですね。

 

 

 

 

――講演会を聞く方に合わせていろいろなテーマが立てられそうですね。この度はありがとうございました。

 

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