プロ将棋棋士・羽生善治竜王を招待制イベントのトークショーにキャスティングしました。
羽生善治竜王は言わずと知れた将棋界の生きる伝説。
2017年12月に将棋史上初となる「永世7冠」を達成。
「永世」とは各タイトルをそれぞれ決められた回数獲得することで与えられる資格です。
他では体験することのできないプレミア感の高いディナーイベントでした。
聴講者との距離も近く、また「国民栄誉賞」を受賞して間もない羽生竜王のお話を間近で聞くことができるという今・ここだけの機会を演出。
今回は「”先見力”と”決断力”の磨き方」をテーマにトークをしていただいた後、聴講者から盛んに出る質問に丁寧にお答えいただきました。
プロ棋士が次の手を考える際の指針には大きくわけて3つの要素があるそうです。
無数に思い浮かぶ一手から、最善の一手を絞り込むプロセスが大変興味深い内容でした。
大切なのは選択と集中。
膨大な手数を計算するのは現実的でありませんが、無駄な思考を減らすために一体どのような基準で最善の一手を生み出しているのでしょうか。
それは直観、読み、大局観。
この3つの武器を磨き上げ、無駄をそぎ落としていくことで永世7冠を達成した羽生善治竜王。
先日、首相官邸で「国民栄誉賞」の授与式が催されました。
囲碁の井山裕太九段と共に同時受賞した羽生竜王。
このタイミングでのトークショーとあって、登場シーンでは聴講者から歓声も。
時期柄、AI(人工知能)と将棋の関係性についてもお話をされることが多い羽生竜王。
『人工知能の核心』をはじめ、関連著書を複数上梓しています。
現在の形となってからも約400年の伝統を有する将棋の世界ですが、実はその盤上ではデータ分析を用いた最新の戦略が日々考案されています。
インターネットの普及もあって大量のデータを容易に集められるようになったことから、将棋AIも飛躍的に強化が進みました。
伝統と革新の最前線に立ち続ける羽生竜王のトークに思わずうなってしまうことも。
質疑応答の時間では勝負に関する質問だけでなく、日常の素顔に迫る問いが多かった印象です。
家族との過ごし方や食生活について気を付けていることなど、ざっくばらんにお答えになっていたのが印象的でした。
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