脱炭素／カーボンニュートラル／環境問題　講演会講師特集

斎藤幸平

『人新世の「資本論」』著者／東京大学大学院総合文化研究科准教授

経済思想や社会思想を専門とし、マルクス研究界最高峰の賞ドイッチャー記念賞を日本人初、歴代最年少で受賞、2020年には日本学術振興会賞を受賞するなど、日本におけるマルクス研究で大きく注目されている研究者です。

世界的な気候変動やコロナなど、世界を取り巻く多くの課題は資本主義に原因があると主張し、安易なSDGsへの取り組みに警鐘を鳴らしています。新書大賞2021を受賞した著書『人新世（ひとしんせい）の「資本論」』の中では、経済成長を主とする資本主義を否定して「脱成長」社会に向かうことを主張しています。より深く環境問題や脱炭素を議論する上では、斎藤幸平氏の講演なくしては単なる上辺だけの議論と言っても過言ではないほどです。

斎藤幸平氏の講演テーマは、「ポストコロナ時代の新しい社会のあり方～脱成長コミュニズムへの変換～」「経済成長至上主義がもたらす未来～持続可能な社会へのヒント～」など。

進藤勇治

産業評論家

通商産業省で、国際協力やエネルギー･環境問題等に従事した後、国際研究協力企画官等を経て1996年に退官。その後、東京大学特任教授等を歴任し、現在は講演や執筆活動、企業のコンサルティング、メディアでの解説など精力的に活動なさっています。

エネルギーや環境問題はもちろん、経済問題についても幅広い人脈と最新の知識で、わかりやすく解説することに定評があります。

進藤勇治氏の講演テーマは、「環境経営と企業の課題」「エネルギー・環境問題と日本経済の展望」「SDGsの意義と企業の取組み」など。

馬渕磨理子

経済アナリスト ／日本金融経済研究所代表理事　

京都大学公共政策大学院修了後、トレーダーやアナリストとして活躍。現在は、フジテレビ【LIVE NEWS α】にレギュラー出演するほか、雑誌プレジデントなど数多くのメディアに出演なさっています。プレジデントオンラインでの記事は、半年間で6000万PVを越え、「日本一バズるアナリスト」と呼ばれました。

自ら多様な働き方を実践し、「自分の意志で人生の選択ができる世の中」を提唱なさっています。脱炭素、カーボンニュートラルの重要性が叫ばれる中、SDG’sを企業としてどう取り入れていくべきか、また個人としてどうしたら「自分ゴト」にできるのか、積極的に提言なさっています。

馬渕磨理子氏の講演テーマは、「個人でできるSDGs」「今必要な企業のSDGsの取り組み」など。

前田雄大

脱炭素を専門にするエネルギー・アナリスト

2007年に東京大学経済学部経営学科を卒業し、外務省に入省。開発協力、原子力、大臣官房業務などを経て、2017年から気候変動を担当。パリ協定に基づく成長戦略など、国家戦略の調整も担当しました。

2020年からは、自身が編集長を務める脱炭素メディアEnergyShiftやYouTubeチャンネルで、カーボンニュートラルに関する情報を精力的に発信し続けています。

前田雄大氏の講演テーマは、「TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）とは」

「水素社会の実現に向けて」「カーボンニュートラルについて」など。

野口健

アルピニスト

1999年に25歳でエベレストの登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立した登山家。2007年5月にはエベレストを中国側から登頂することにも成功しています。

2000年からはエベレストや富士山での清掃活動を開始。全国の小中学生を対象とした「野口健・環境学校」を開校するなど積極的に環境問題への取り組みを行っています。

また2007年12月には「第1回アジア・太平洋水サミット」で温暖化防止への取り組みを各国元首級への参加を働きかけるなど、現在もエネルギッシュな活動を続けています。

さかなクン

国立大学法人東京海洋大学名誉博士/客員教授

小学生の時に、友人の落書きから魚への興味を持ったさかなクン。

魚への興味は大人になっても尽きることはなく、 魚や海洋環境に関する研究のかたわら、さまざまなメディアで活動を続けています。

魚の研究者としても評価は高く、2010年には海洋に関する普及・啓発活動の功績が認められ、海洋立国推進功労者として2012年に内閣総理大臣賞を受賞しています。環境に対する関心もとても高く、環境省「みんなで減らそうレジ袋チャレンジ」プラごみゼロアンバサダー（2020年）、外務省「海とさかなの親善大使」（2021年）などに就任し、啓蒙活動にも力を入れています。

さかなクンの講演テーマは、「さかなクンといっしょにSDGsを考えよう！」「さかなクンのギョギョッとびっくりおさかなのお話 」「いのちを支える自然の力！〜海と環境の話〜」など。

森田正光

気象予報士／お天気キャスター／株式会社ウェザーマップ会長

気象予報士の草分け的存在である森田正光氏。わかりやすい解説と親しみやすいキャラクターのお天気キャスターとして広く知られています。

気象予報士として活躍する一方、2005年には日本生態系協会理事に就任。また、2010年からは生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動を開始するなど、気象問題にとどまらず、地球環境や生態系に関する問題についても発信を続けています。

森田正光氏の講演テーマは、「異常気象と環境問題～どうなる地球温暖化～」「ビジネスから見る気象学」「お天気のヒミツ、全部教えます！」など。

池田清彦

生物学者／早稲田大学名誉教授

フジテレビ系人気情報バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』では、「生物学評論家」として出演し、高い知名度があります。

ご専門は、理論生物学と昆虫生態学。ダーウィンが唱えてきた進化論では説明できない点を指摘する構造主義生物学の日本を代表する研究者の一人です。専門の生物学分野のみならず、科学哲学・環境問題など、幅広い分野の著書も執筆なさっています。

池田清彦氏の講演テーマは、「ほんとうの環境問題」など。

武田邦彦

工学博士

フジテレビ系人気情報バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』で「環境評論家」として出演している武田邦彦氏は、地球環境問題に関する提言や主張を積極的におこなってきました。これまでの環境問題の常識にとらわれない発言が注目されています。

旭化成株式会社で、世界でトップレベルのウラン濃縮技術の研究者となり、近年では内閣府原子力委員会や内閣府原子力安全委員会、文部科学省中央教育審議会、文部科学省科学技術・学術審議会などにおいて専門委員も務めています。

武田邦彦氏の講演テーマは、「間違いだらけの環境問題」「環境問題の真実」「家庭で行う正しいエコ生活は」など。